独学の技法で学ぶ: テーマを中心にしたジャンル選び
本を読んだり、ニュースを見たり、動画を視聴したり。情報があふれている今、学ぶ対象はいくらでもあります。
学ぶ材料はいっぱいある。でも、何をどれくらい勉強したら良いんだろう…

そんな中で、山口周氏の『独学の技法』を読んで、私の学び方に対する考え方は大きく変わりました。
本書で最も印象に残ったのは「テーマが主、ジャンルが従」という考え方です。
何を知りたいのかを決めるのが最初
山口氏は、自分が追求したいテーマを5〜7個ほど持ち、その答えを探すために独学をしています。
例えば、
といったテーマに対してヒントを得られるのであれば、哲学でも歴史でも心理学でも経営学でも学ぶ。
つまり「ジャンルを学ぶ」のではなく「テーマを深めるためにジャンルを学ぶ」ということです。
この考え方は、これまで「次は何の本を読もう」と考えていた私にとって、とても新鮮でした。
テーマがあるから、学ぶべきジャンルが決まる
本書では、山口氏が人文科学と経営科学という異なる分野を組み合わせて仕事をしていることも紹介されています。
ここで重要なのは、「ジャンルを掛け合わせること」そのものが目的ではないということです。
まず追求したいテーマがあり、そのテーマを考えるために複数のジャンルから知識を集める。
だからこそ、人文科学と経営科学という一見離れた分野を結び付ける意味が生まれます。
もしテーマがなければ、さまざまなジャンルを学んでも知識はバラバラなままです。
しかし、テーマという軸があることで、違うジャンルの知識がつながり、自分だけの視点や洞察へと変わっていきます。
すでに持っている能力を活かす
もう一つ印象に残ったのは、「持っているもの」に着目するという考え方です。
人はどうしても、自分に足りない能力を身につけようとしてしまいますが、それで得られるのは多くの場合「人並み」の能力です。
人並みの能力には誰もお金を払いません。
それよりも、自分がすでに持っているユニークな経験や知識を活かした方が、独自性は生まれます。
私の場合、いま持っているものは以下の2つ。
- システム開発
- 教育
そして今後追求したいテーマは以下の3つです。
これらのテーマを考えるために、経営学、歴史、さらには行動経済学など、さまざまなジャンルの知識を組み合わせていきたいと思っています。
テーマがあるからこそ、自分の持っているものをどう活かすべきかも見えてくるのだと感じました。
限られた時間だからこそ学ぶものを選ぶ
本書を読んで改めて思ったのは、「全部を学ぶ時間はない」ということです。
だからこそ以下の姿勢が重要になります。
目的のないインプットを続けるのではなく「この情報は自分のテーマに役立つだろうか」という基準で選ぶ。
その積み重ねが、効率的で深い学びにつながるのだと思います。
独学の目的は、より良い意思決定をすること
本書では「知的戦闘力」とは、
同じ量の情報を与えられた他者よりも、より良い意思決定ができること
だと述べられています。
知識を集めることが目的ではなく、その知識を使ってより良い判断ができるようになることが独学の目的です。
テーマを持ち、必要なジャンルを横断して学び、自分の持っているものと結び付ける。
その結果として、自分にしかできない意思決定ができるようになるのだと思います。
読書メモを書くことにも意味がある
今回、この本の内容を抜き出し、自分なりの教訓や仕事への応用を書き出してみました。
すると、本の内容を整理できただけでなく、自分が今後どのようなテーマを追いかけ、どんなジャンルを学ぶべきかまで見えてきました。
読んで終わりではなく、考えを書き出す。
それだけでも、バラバラだった知識が一つのテーマでつながっていく感覚があります。
『独学の技法』は、勉強法を教える本ではありません。
「何を学ぶか」ではなく「何のために学ぶのか」を考えさせてくれる一冊でした。
これから本を手に取る前には、「今の自分のテーマは何か」を問いかけ、そのテーマを深めるための学びを積み重ねていきたいと思います。
がら、目的を持った独学を続けていきたいと思います。
