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小説家が芥川賞作品でAIを使うのはアリ?

mike

もはやどの業界でもAIが浸透しつつある今日この頃。

オリジナリティで勝負するクリエイティブ界隈も例外ではありません

生成AIを使用して書いた小説が芥川賞を受賞したという動画を見つけたと最初に聞いたとき、

う〜む、来るところまで来たな…

と思ったことを鮮明に覚えています。

当時の動画を見つけて、経営者・自営業として、どういった場面でAIを活用すべきか改めて考える機会になりましたので、私なりに考えを深めてみます。

背景

2024年1月、小説家の九段理江さんは『東京都同情塔』で第170回芥川龍之介賞を受賞しました。

受賞の記者会見で、九段さんがインタビューで「全体の5%ぐらい生成AIの文章をそのまま使っている」という発言が大きな話題となりました。

オリジナリティで勝負する代表選手みたいなイメージがある小説家が、あっさり生成AIを使用したことを認めた事実は、日本国外でもインパクトがあったようです。

芥川賞作品の選考基準

幻冬舎ルネッサンスによると、芥川賞に選ばれる作品には一定の条件があり、おおまかに3つあるようです。

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純文学作品

人間の内面や心の動きを表現し、文体の美しさが重要視される純文学であることが基準のようです。

言うまでもなく、作者独自の思想が反映されていることが求められています

新人作家の小説

多くの場合、デビュー後10年以内の作家が受賞対象となるようですが「新人」の基準は選考委員によって解釈が異なることがあります。

また、芥川賞の候補作としてノミネートされるには、過去半年以内に同人誌を含む雑誌で発表されている必要があります

直近半年間に文芸誌の新人賞受賞や、編集者からのスカウトで雑誌に掲載された作品から候補作が選出されるのです。

作品の長さ

目安として原稿用紙100~200枚程度とされることが多いそうです。

余談ですが、一般的にブログ記事は1000~2000文字で1記事ですので、およそ40記事と考えると、文字数だけ見れば意外と少ないと思いましたね。

選考基準をもとに分解して考えてみる

賛否両論が生まれるのは、つまるところ許容できる部分、できない部分が巧妙に入り組んでいるからです。

そこで状況を解きほぐし、さまざまな方向から照らして、個人的に良い悪いの基準をはっきりさせてみます。

小説家がAIを使用 → OK

文章を書く補助ツールとして生成AIを使用することは問題ないと思います。

例えば、

  • 絵が描けないから表紙の画像を生成する
  • 辞書として類語や慣用句などを調べる
  • 情報収集の一環としてChatGPTで検索をかける

われわれがChatGPTを使用する用途をそのまま小説家も使用することで効率化することは、まあ妥当かなという感じですよね。

芥川賞作品でAIを使用 → NG

選考基準には、作家独自の思想が入っていることが求められていますが、シナリオ生成ツールとしてAIを使用したことは、さすがに許容できるところではないと思います。

これは、作家の独自性が見出せません

肝心なところを生成AIに任せているのは極端な話、全ての文章をAIに書かせてるのと大差ありません。

作家の思想として芥川賞作品でAIを使用 → OK

先述の動画にも言及されていますが「東京都同情塔」では登場人物がたびたび生成AIを辞書がわりに使用しているシーンがあり、それが物語のアクセントとなっています。

その過程で、生成AIのもどかしさや不完全さにいらだちを覚えることを表現方法の一つとして昇華しています。

この不自然さは、人間では難しいので機械に監修してもらう、言うなれは「ChatGPTにインタビューしている」と解釈できるのではないでしょうか。

そう考えると、九段さんが生成AIを使用して文章を書いていることは、この作品を完成させるためにむしろ必要であると感じられます。

まとめ

結論として、今回の芥川賞作品において、生成AIが使用されたことはOKだと感じています。

小説家に限らず、どんな仕事でも生成AIが重宝されている現代では、使用するしないの線引きをどうするか迷う場面もあるでしょう。

今回の動画を通して考えてみると、たとえば、使用者の意図が生成AIによって明確に伝わるのであれば使用しても問題ないのではないでしょうか。

逆に、生成AIを使用することで、使用者の全く意図していない方向に物事が進むようであれば、使用することが危険であるとも解釈できます。

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ラクダマル
ラクダマル
株式会社DeveloX代表
個人事業主として2年、法人2期目です。
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