お金

独立・起業初期にやってはいけない5つの危険な節約

mike

起業・独立するときは何かと出費が重なるもので、少しでも支出を減らそうと考えるのが自然です。

しかし、節約したつもりが将来の大きな損失を招く場面もあります

今回は、独立・起業して3年目の管理人が、

「これはお金をケチったらダメだな…」

と感じたものを5つ紹介します!

安価な仕事道具(特にパソコン)を使用する

料理人が包丁にこだわるように、一見すると道具が必要なさそうなビジネスマンも仕事道具は厳選するべきです。

とくにパソコン・ネット回線は、向こう5年は問題なく使えるようにスペックに余裕をもって購入しましょう。

「とりま動けばいいっしょ」みたいなスタンスで5万円くらいの中古PCを購入すると後悔します。

もっさりPCはストレスMAX

例えば動画編集などで使用するAdobe関連のアプリは、アップデートを通して処理が効率化してきていますが、それ以上のスピードで新機能が追加されているので、処理速度は依然としてPCスペックに依存します

重いアプリを使用する職種に限らず、そもそもOSはアップデートされる度にバックエンドで複雑に走るプログラムが増えていくので、リサーチや事務作業でしか使用していなくても徐々に遅くなります

処理が遅くなると、作業効率も落ちます。

動作が遅い → 作業時間が増える

チリツモで負のスパイラルが生まれ、作業するモチベーションまで低下させる最悪の投資となってしまいます。

職種にもよりますが、Windowsであれば15~25万円の予算で、Core i7、RAM 16GBあたりを購入しましょう。

回線速度が遅いと取引先にも迷惑がかかる

webアプリで業務やデータ管理することも多い昨今、ネット回線が遅いと、その分データへのアクセスも遅くなります。

以前はNotionでドキュメントを管理していましたが、家で作業しているとNotionに繋がらないことが頻繁に起こり、軽くストレスでした。
今はオフラインでも動くObsidianでドキュメントを管理しています。

また、ネット回線の遅さはオンライン会議・送信作業・リモート業務にも影響します。

10Mbps程度のwi-fiプランを契約しているご家庭も多いと思いますが、このくらいの転送速度であれば、普通に生活する分には支障はないと思います。

ただ体感として、他のアプリを開きながらZoomで画面共有などを行うと途切れたり音が聞き取りづらくなりますし、雨や雪の日はさらに遅くなります。

途中で通信が切れてしまうのはシンプルに相手に失礼なので、自宅で独立・起業するする場合は、50Mbps程度のプランを契約するのが無難でしょう。

ネット集客の費用をゼロにする

「SNSを使って無料で集客すればOK」

「広告費ゼロで行く」

この意見に関しては声を大にして言いたいことがあります。

あなた1回でもSNSでバズったことありますか?

フォロワーもいない、バズらせるほどのセンスやwebマーケの知識がないのに、何をどうやったら弱小アカウントが拡散されるんですか?

事業用アカウントを作った途端に問い合わせが来る、みたいな魔法は起きません。

起業初期は認知ゼロなので、紹介だけで上手く仕事が回っている業者以外、SNSをなんとなく更新しているだけでは極めて結果が出にくいです。

最低でも以下の3つはやりましょう

  • webサイトの作成(ブログ・お知らせページがあれば尚可)
  • 名刺にサイトのQRコードを貼って配りまくる
  • Google広告でテスト(1日数百円から)

webサイトについては、おそらく作成直後はGoogleでドンピシャ自分のサイト名を検索しても出てこないでしょう。

そのくらいドメインパワーも貧弱なので、できればwebサイトにお知らせやブログページを追加して、徐々にGoogleに認知されるように頻繁に更新しましょう。

税理士に頼らず自分で税申告する

税の申告に関しては、個人事業と法人で見解が異なるので個別に説明します。

個人事業主の場合

正直な話、個人事業主に関しては自力で確定申告できると思います。

私はMoney Forward MEで日々の収支を記帳し、Money Forward クラウドにデータを転送して青色申告してました。

個人事業主がMoney Forward クラウドを使用するには年間12,000円ほどの利用料が必要ですが、65万円控除の青色申告に対応できるので余裕でペイできます。

法人の場合

問題は法人の決算申告で、これは素直に税理士に任せましょう

法人の税申告はとにかく複雑で、どうにか自力でやって提出したとしても、書類に不備があったら、良くてやり直し、下手したら国税が調査に来る可能性があります。

その場合、加算税・延滞税として数十万〜数百万という額を請求されることも考えられます。

ならせめて、記帳は自分で家計簿アプリを使って記帳して、税理士にスポットで10~15万円を払って決算した方が結果的に安上がりだったりします。

ここでエネルギーは使わず本業に専念しましょう。

健康への時間・投資をゼロにする

そもそも自由な時間を確保するために独立や起業する方も多い中、体の不調で自由が効かなくなるのは本末転倒です。

個人事業主や一人社長が頼れるのは自分のみ

基本的にひとり社長が倒れたら会社も倒れるものと考えてください。

オウンドメディアやシステムの保守運用などのストック型の収入源を持っていても、定期メンテを施せないなら遅かれ早かれ会社も倒れます。

私は以下の健康対策を行なっています:

  • 最低でも週に3回は1時間ウォーキング
  • 睡眠は7時間
  • ネイチャーメイドのサプリ摂取
  • 年に1回の健康診断(1万5千円ほど)

健康診断は経費になりません(理不尽)が、病気の発見が遅れたことで、後々数十万円払うと考えると元は取れるので、受けるべきだと考えています。

例えば今35歳なら、健康診断が年1回15,000円かかる場合、65歳までの合計はおよそ450,000円。

病気したときの治療費、入院費を考えると、検診を受け続けた方が安上がりだと思います。

見積・契約・請求のテンプレを自作する

「ググって適当に拾った文章で契約書を作る」のは危険です

契約まわりは下手したら「一発退場」もあり得る

契約書ひとつの誤りで、

  • 未払いが回収できない
  • 請けた仕事が大赤字で補償もない
  • 直接関係ない原因で賠償請求された

という「一発退場」が発生することも考えられます。

起業初期こそ、契約まわりは節約してはいけない投資であると思います。

とは言っても弁護士を雇うのは流石に大袈裟なんじゃ…。

そういう方はクラウドリーガルをお勧めします。

私もブロンズプランを利用して、契約書を作成しました。

最初にAIが契約書を作成しますが、本物の弁護士のレビューもありますので、やはり安心感が段違いです。

まとめ

まとめると、こんな感じです。

危険な節約どうなる一発KO率
安価なPC生産性低下
集客費ゼロ機会損失
自力で税申告追加徴税
健康投資ゼロ長期入院
契約書の自作損害賠償請求

他にも「これはお金をかけても必要」というものがありましたら、ぜひコメントやXで教えてください。

以上、私が独立・起業した時に「これはケチったらダメだな…」と思ったもの5選でした!

ABOUT ME
ラクダマル
ラクダマル
株式会社DeveloX代表
個人事業主3年目、法人2期目です。
大学卒業後、東京でサイバーセキュリティのエンジニア&コンサルとして勤務、2021年より地域おこし協力隊として九州に移住。
2024年より独立・起業。小中学校のプログラミング教育のサポートやシステム開発をしています。
ブログでは起業・独立・勉強したことを発信します!
趣味は読書とロードバイク。
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